ファイル転送を行う

スーパーコンピューティングシステムとPCとの間でファイル転送を行います。
ここでは、OS標準のターミナルからsftpを使用する方法を説明します。
WinSCPをご利用の場合は、WinSCPによるファイル転送方法をご覧ください。
FileZillaをご利用の場合は、FileZillaによるファイル転送方法をご覧ください。
Cyberduckをご利用の場合は、Cyberduckによるファイル転送方法をご覧ください。
ファイル転送に関する講習会の動画(10分ごろから)もご覧ください。

Windowsでは「コマンドプロンプト」、macOSでは「ターミナル」からsftpコマンドを使用してファイルを転送します。
ログイン手順でssh設定ファイルを作成しておくと、以下のようにsftpを利用できます。

$ sftp super.sc.imr.tohoku.ac.jp
Enter passphrase for key ‘/home/username/.ssh/keys/id_rsa’:
password:
Connected to super.sc.imr.tohoku.ac.jp.
sftp> 


特に指定のない限り、リモートのディレクトリはユーザーのホームディレクトリとなります。

基本的なコマンドを説明します。

コマンド 機能
ls [ディレクトリ名] リモート(接続先)のディレクトリの内容を表示します。
cd [ディレクトリ名] リモートのカレントディレクトリを変更します。
lls [ディレクトリ名] ローカル(接続元)のディレクトリの内容を表示します。
lcd [ディレクトリ名] ローカルのカレントディレクトリを変更します。
put [ファイル名] ローカルのファイルをリモートのカレントディレクトリに転送します。
put -r [ディレクトリ名] ローカルのディレクトリをリモートのカレントディレクトリに転送します。
get [ファイル名] リモートのファイルをローカルのカレントディレクトリに転送します。
get -r [ディレクトリ名] リモートのディレクトリをローカルのカレントディレクトリに転送します。
help sftpの使用方法を表示します。
exit 接続を終了します。

注意!

putおよびgetコマンドでファイルを転送する際、転送先に同名のファイルが存在する場合は上書きされます。


以下にいくつかの使用例を示します。

・ローカルのカレントディレクトリに存在する「test.txt」という名前のファイルをリモートに転送する

sftp> put test.txt
Uploading test.txt to /home/username/test.txt
test.txt                                        100%   16     0.8KB/s   00:00    
sftp> 


・リモートのカレントディレクトリに存在する「test」という名前のディレクトリをローカルにコピーする

sftp> get -r test
Fetching /home/username/test/ to test
Retrieving /home/username/test
/home/username/test/test1.txt                    100% 1855    39.0KB/s   00:00    
/home/username/test/test2.txt                     100%  354     6.3KB/s   00:00    
sftp> 


次のページではスパコンシステム上でジョブを実行する方法について説明します。

  • getting_started/transfer_file.txt
  • 最終更新: 2023/04/11 05:48
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