====== スパコンシステムにログインする ======
スーパーコンピューティングシステムへのログイン方法について説明します。\\
スパコンシステムのアカウントが発行され、承認書および初期パスワード通知書が送付されていることを前提とします。\\
[[https://www.youtube.com/watch?v=mo_b02ABnf4|ログイン方法に関する講習会の動画]]もご覧ください。\\
===== 概要 =====
MASAMUNE-IMRでは、セキュリティ確保の観点からパスワード認証に加え公開鍵認証によるログイン方式を採用しています。\\
スーパーコンピューティングシステムに接続するには、以下の図のようにSSHサーバを経由する必要があります。\\
{{ :getting_started:login_jp.png?800 }}
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そのため、スーパーコンピューティングシステムにログインするには、以下のステップを踏む必要があります。
- SSHサーバに公開鍵を登録する。
- SSHサーバにログインする。
- 各システムのログインノード(フロントエンドノード)にログインする。
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ログイン時の接続先ホスト名は以下のとおりです。
^ 接続先システム ^ ノード種別 ^ ホスト名 ^
| SSHサーバ | SSHリレーサーバ | cms-ssh.sc.imr.tohoku.ac.jp |
| 大規模並列計算サーバ\\ Cray XC50-LC | フロントエンドノード | super.sc.imr.tohoku.ac.jp |
| アクセラレータサーバ\\ Cray CS-Storm | フロントエンドノード | gpu.sc.imr.tohoku.ac.jp |
| 可視化サーバ | TSSノード | vis.sc.imr.tohoku.ac.jp |
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===== ログイン方法 =====
スパコンシステムにアカウントを登録してから初めてログインするまでの手順を示します。\\
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==== 用意するもの ====
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* SSHクライアントソフトがインストールされているPC\\
* アカウント作成時の送付書類一式
* アカウント申請承認書
* パスワード通知書
* 公開鍵登録システムマニュアル([[https://www.sc.imr.tohoku.ac.jp/manual/pdf/PublickeyRegistrationSystem_manual.pdf|こちら]]からダウンロードすることもできます。)
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==== SSHサーバに公開鍵を登録する ====
アカウント申請時のユーザー名、パスワード通知書に記載のパスワードで[[https://cmskey.sc.imr.tohoku.ac.jp/IMRPubReg/loginInit|公開鍵登録システム]]にログインし、マニュアルに沿って公開鍵を登録してください。\\
パスフレーズはログイン時に必要ですので、必ず記録しておいてください。
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公開鍵の登録に成功すると、対応する秘密鍵の暗号化zipファイルがメールで送信されるので、公開鍵登録システムWebページ上に表示されたパスワードで解凍してください。\\
解凍すると、"id_rsa"という名前の秘密鍵ファイルが展開されるので、適切なディレクトリに保存してください。\\
もし秘密鍵が添付されたメールを受信できない場合は、お手数ですが[[https://www.sc.imr.tohoku.ac.jp/contact.html|当センター]]までご連絡をお願いします。
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以下の説明では、Windowsの場合はC:\Users\username\.ssh\keys\に、MacまたはLinuxの場合は~/.ssh/keys/にid_rsaを保存したと仮定します。\\
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==== サーバにログインする ====
OS標準のターミナルからsshコマンド(OpenSSH)を使用してログインする方法を説明します。\\
Tera Termをご利用の場合は、[[:getting_started:login_to_system:teraterm|Tera Termによるログイン方法]]をご覧ください。\\
PuTTYをご利用の場合は、[[:getting_started:login_to_system:putty|PuTTYによるログイン方法]]をご覧ください。\\
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=== SSH設定ファイル ===
ホームの.sshディレクトリ(WindowsではC:\Users\username\.ssh\)に"config"という名前のファイルを以下の内容で作成してください。\\
userIDと秘密鍵ファイルへのパス(IdentityFileで指定)は適宜ご自身の環境に合わせて読み替えてください。\\
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**Windows**\\
Host cms-ssh.sc.imr.tohoku.ac.jp super.sc.imr.tohoku.ac.jp gpu.sc.imr.tohoku.ac.jp
User userID
Host cms-ssh.sc.imr.tohoku.ac.jp
HostName cms-ssh.sc.imr.tohoku.ac.jp
IdentityFile "C:\Users\username\.ssh\keys\id_rsa"
Host super.sc.imr.tohoku.ac.jp gpu.sc.imr.tohoku.ac.jp
ProxyJump cms-ssh.sc.imr.tohoku.ac.jp
Host super.sc.imr.tohoku.ac.jp
HostName super.sc.imr.tohoku.ac.jp
Host gpu.sc.imr.tohoku.ac.jp
HostName gpu.sc.imr.tohoku.ac.jp
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**Mac, Linux**
Host cms-ssh.sc.imr.tohoku.ac.jp super.sc.imr.tohoku.ac.jp gpu.sc.imr.tohoku.ac.jp
User userID
Host cms-ssh.sc.imr.tohoku.ac.jp
HostName cms-ssh.sc.imr.tohoku.ac.jp
IdentityFile ~/.ssh/keys/id_rsa
Host super.sc.imr.tohoku.ac.jp gpu.sc.imr.tohoku.ac.jp
ProxyJump cms-ssh.sc.imr.tohoku.ac.jp
Host super.sc.imr.tohoku.ac.jp
HostName super.sc.imr.tohoku.ac.jp
Host gpu.sc.imr.tohoku.ac.jp
HostName gpu.sc.imr.tohoku.ac.jp
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このファイルを設定することで、スパコンシステムにログインする際に自動で秘密鍵を読み込み、またSSHサーバを経由するようになります。\\
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=== sshコマンドによるログイン ===
ここでは、大規模並列計算サーバのフロントエンドノード(super.sc.imr.tohoku.ac.jp)にログインしてみましょう。\\
Windowsではコマンドプロンプトを、Mac, Linuxではターミナルを開き、以下のコマンドを入力します。\\
ssh super.sc.imr.tohoku.ac.jp
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以下のようにSSH秘密鍵のパスフレーズとパスワードの入力を求められます。\\
パスフレーズはSSH公開鍵登録時に指定したものを、パスワードはパスワード通知書に記載のもの(初期パスワード)を入力してください。
Enter passphrase for key '/home/username/.ssh/keys/id_rsa': {SSHパスフレーズ}
Password: {初期パスワード}
\\
初めてログインした場合は、パスワードを変更する必要があります。\\
Current passwordにはメールでお送りした初期パスワードを入力し、New passwordに以下のルールに従ったパスワードを設定してください。\\
(1) 文字数は10文字以上\\
(2) 小文字の英字を1文字以上使用\\
(3) 大文字の英字を1文字以上使用\\
(4) 数字を1文字以上使用\\
(5) 特殊文字(!、#、$など)を1文字以上使用\\
WARNING: Your password has expired.
You must change your password now and login again!
Current Password:{初期パスワード}
New password:{新しいパスワード}
Retype new password:{新しいパスワード}
\\
パスワードの変更に成功すると自動的にログアウトされるので、新しいパスワードで再度ログインします。\\
ログインに成功すると以下のようなプロンプトが表示されます。\\
Last login: Thu Dec 3 08:55:14 2020 from 130.34.224.22
Disk quotas for user username (uid xxxxx):
Filesystem used quota limit grace files quota limit grace
/home 0G 500G 550G - 917739 0 0 -
username@super1:~>
\\
次のページでは手元のPCとスパコンシステムとの間でファイルを転送する方法について説明します。\\
\\
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