学術創成研究(新プロ)記者発表(10月23日・於KEK)に関して

金研からのネットワーク経由での参加を支援

 

現在、岡崎国立共同研究機構 分子科学研究所の茅幸二所長を総括代表として、学術創成研究費による「新しい研究ネットワークによる電子相関系の研究  − 物理学と化学の真の融合を目指して −」という研究プロジェクトが進行中です。このプロジェクトは平成13年度から5年間をかけて、わが国の物性研究を代表する5つの研究所を軸として行われる学術創成研究であり、コラボラトリーという従来とは異なる研究システムを介して、物性物理学と物性化学が境界領域としてもつ多様な電子相関系の物質科学研究を行い、物質科学の基礎研究の新しいパラダイムを構築することを目的としたものです。本研究所からも多数の方々がこのプロジェクトに参加されています。

この度、このコラボラトリーシステム(Colaboratory System)を使って、高エネルギー加速器研究機構(KEK)物質構造科学研究所の放射光実験施設にある実験装置を分子研からネットワーク経由で遠隔操作することに成功し、去る10月23日(水)にKEKにおいて記者発表が行われました。その際、同プロジェクトの一環として導入されたH.323-TV会議システムにより金研、分子研、東大物性研がKEKの記者発表会場と接続され、このシステムを通して金研から前川禎通教授がご挨拶と今後の抱負について述べられました。

今回、計算材料学センター及び総合ネットワーク運用室ではこのための事前テスト、記者発表当日の装置運用等のサポートをいたしました。

このコラボラトリーシステムは、21世紀の新しい科学技術創成に不可欠な学際的共同研究や大型施設を持つ研究所を核にした、多くの研究所からの科学者が参加する大型プロジェクトを効率よく進める研究体制として、大きな期待が集まっています。

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
高エネルギー加速器研究機構(KEK)提供
 
 

このプロジェクトの情報及び関連情報等については、以下のサイトをご覧ください。

http://newpro.ims.ac.jp/

http://www.kek.jp/newskek/2002/sepoct/collabo.html

http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=IBR&PG=STORY&NGID=soci&NWID=2002102301000302