CCMS

東北大学 金属材料研究所 計算材料学センター

Center for Computational Materials Science

計算物質科学スーパーコンピュータ共用事業

1. 概要

2015年度より、東北大学金属材料研究所、東京大学物性研究所、自然科学研究機構分子科学研究所・計算科学研究センターの3研究所では、材料科学、物性科学、分子科学の各分野コミュニティにおける並列計算の高度化へさらなる取り組みを促すことを目的として3分野に共通性の高い大規模並列計算を志向した大型プロジェクトを支援してきました。これまで支援対象となったものとして、文科省ポスト「京」重点課題、同じくポスト「京」萌芽的課題、スーパーコンピュータ「富岳」成果創出加速プログラム、JST科学技術人材育成のコンソーシアムの構築事業、元素戦略プロジェクト<研究拠点形成型>、データ創出・活用型マテリアル研究開発プロジェクトなどがあります。

2020年度からも引き続きこの目的を達成するため、計算資源の提供や計算技術・成果に関する情報交換などを通じて、計算物質科学を主なテーマとする大型プロジェクトの推進を支援していきます。

2. 利用可能な計算資源

東北大学 金属材料研究所 計算材料学センターのスーパーコンピュータ(Cray XC50-LCおよびCray CS-Storm 500GT)

システム名 スーパーコンピュータ
機種名 Cray XC50-LC Cray CS-Storm 500GT
サーバ台数 計算ノード 293台
I/Oノード等 27台
29台
CPU

Intel Xeon Gold 6150

  1. 周波数   :2.7 GHz
  2. CPUコア数:18 Core
  3. 搭載数   :2基/サーバ

Intel Xeon Gold 6150

  1. 周波数   :2.7 GHz
  2. CPUコア数:18 Core
  3. 搭載数   :2基/サーバ
アクセラレータ -

NVIDIA Tesla V100 for PCIe

  1. 演算性能 :7.0 TFLOPS
  2. GPUコア数 :5,120 Core
  3. 搭載数  :10基/サーバ
主記憶容量 768 GiB/サーバ 768 GiB/サーバ
システム総演算性能 3.03 PFLOPS
(CPU性能: 1.00 PFLOPS, GPU性能: 2.03 PFLOPS)
システム総CPUコア数 11,592 Core
システム総GPUコア数 1,484,800 Core (290基)
システム総主記憶容量 241.6 TiB

2.1 利用可能なノード時間積

計算物質科学スパコン共用事業枠全体で当センターのスーパーコンピュータ(Cray XC50-LCおよびCray CS-Storm 500GT)ノード時間積の10%程度

3. 支援内容

共用事業プロジェクトの参画者による3研究所のスーパーコンピュータ計算資源の本事業枠の優先的利用

4. 共用事業プロジェクトの認定条件

  1. 国そのほかの公的機関が支援する大型プロジェクト(スーパーコンピュータ「富岳」成果創出加速プログラム、データ創出・活用型マテリアル研究開発プロジェクトに準ずる規模のもの)であり、かつ計算科学的手法による物質科学研究がそのテーマの主要な部分になっているもの。
  2. 支援を受けた利用者グループが年1回開催される報告会で成果を報告できること。またその際の旅費を負担できること。

5. 申し込み方法、審査について

初めに、共用事業プロジェクトに対する認定申請書を提出ください。大型プロジェクトが共用事業プロジェクトとして認定された後に、個々の研究グループが課題申請することでシステムを利用できます。一度、共用事業プロジェクトとして認定されれば、3研究所のどこにでも課題申請が可能です。

5.1 申し込み方法

計算物質科学スーパーコンピュータ共用事業枠の課題申請ページをご確認ください。

5.2 審査について

申請に対するノード時間積の割り当てに関しては、計算物質科学スパコン共用事業運営委員会による審査に基づきます。

6. 利用期間および利用料金

6.1 利用期間

年度内(2024年度採択課題は2024年4月1日から2025年3月31日まで)

6.2 利用課金

許可されたノード時間積による計算機資源管理を行います。利用料金は徴収しません。

7. 利用報告書

次年度の初めに別途送付する利用報告書をセンター宛に提出して頂きます。なお、課題毎の使用したノード時間積等の情報を計算物質科学スパコン共用事業運営委員会に報告しますので予めご了承下さい。

8. 研究成果の公表

  1. 論文中の謝辞に「金属材料研究所のスーパーコンピュータMASAMUNE-IMRを利用した」旨を明記してください。
  2. 論文の別刷一部を金属材料研究所計算材料学センター宛に送付してください。

例文:We acknowledge Center for Computational Materials Science, Institute for Materials Research, Tohoku University for the use of MASAMUNE-IMR (Project No.K****).

なお、計算材料学センターの英文名は次のとおりです。
Center for Computational Materials Science